男もすなる「つわり」といふものを..(part2)

前回のエントリー 男もすなる「つわり」といふものを..
の補足。

以前どこかで読んだ、という男のつわりについての出典。

赤ちゃん誕生の科学
正高 信男
PHP研究所 ( 1997-01 )
ISBN: 9784569555133
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

章立てそのものが結構面白い。

第1章 男の子と女の子の生み分けは可能か
第2章 つわりはなぜ,起こるのか
第3章 胎教はどこまで本当か
第4章 出生前診断を受けるか受けないか
第5章 どのようなお産を選択するのか

医学、生物化学的な部分の裏付けはあまりしっかりしていないが、現象としての意味や、社会学的な解釈を中心に書かれている印象。

その第2章で
様々な仮説の中で「コミュニケーションとしてのつわり」という下りがある。
そこで、男を試す試金石としての役割 というセクションがある。
以下抜粋+要約

妊婦自身が意識している訳ではないが、「吐き気」をもよおすことに、何らかの反応を見込んで、体がそのような現象を起こす、とするならば、それを効果的に利用する方が得策であろう。
男性は当人の意思次第で、子供の養育の負担をかぶる事もできるし,逃げる事も,妊娠だけさせておいて、姿をくらます事も可能である。
子供を育てるには膨大な時間と資源が必要であり、女性にとってはできるだけ早く父親にあたる男がどのような態度を取るか見極め,必要に応じて迅速な対応策をとる事が必要。
その心構え(どの程度子供のある過程を長期的に維持する事に責任を持つ気があるのか)を知るための最初の試金石として、つわりに対する反応を利用しているのではないか。

先述の日本のあちこちに残る男のつわりの例も挙げながら、最も代表的なものとして、南アメリカ先住民の例を挙げている
その中でいくつかの特徴として
*一般に夫が嘔吐するほど妻のつわりは軽くなると言われている
*広大な南アメリカ先住民の部族のうちのかなりの数に同様の例がみられる
*男のつわりがみられる文化に共通する特徴が存在し、それは,それらの文化がおおむね母系社会である

母系社会とは財産や権利なども含め母、娘の流れを中心として継承される。男性は通常入り婿のような形をとり,よりその地位は低い(亭主関白、男尊女卑の反対)。
要は、女性が様々な決定権を持つ社会で、男性がその利益に預かろうとするために、生まれてくる子供の養育に夫がどれだけ貢献するつもりがあるかの「証し」を見えやすく表現する事が求められているという背景からではないか。との仮説。

社会現象としての解釈なので、証明は難しいけれど、つわりのひどさとその後の離婚率の関係という形で研究にはできそうです。

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