(ただし大規模仮設などは特にいろいろな人が訪問する。行政だけでなく、NPOなどのボランティア団体が声をかけて回る。一日5-6回トントンとドアを叩かれるよう。仮設住宅にはもちろん呼び鈴などはなく、ひどい団体はいきなりドアを開けて「こんにちわー」とか入る団体もあるらしく、プライバシーもあったものではない。仮設住宅への声かけ自体が良くも悪くもあるのも事実。)
もともと石巻市16万人
(震災前人口162,822人 男性78,534人 女性84,288人)
被災した家に住んでいた人々が現在住んでいる場所
仮設住宅が8000世帯
自宅避難者(被災したが浸水しなかった2階などで住んでいる人)2000世帯
借り上げ仮設(空いている家やアパート)6000世帯
この数字は仮設住宅に入らない避難者を一軒一軒ボランティア団体が回って足で稼いだ数字である。(誰も真の全数は把握していない。民間ボランティアなどが足で歩いて稼いだ数字)
ほぼ避難所生活の人はいなくなっている。
【仮設住宅】
平地の公有地しか仮設は立てられないので、大体がグラウンドや公園などに作っている。
プレハブ会社が建てたもの、ハウスメーカーが建てたものなどで出来あがったものに大きく差がある。防音、厚さ寒さへの対策など。
仮設6点セット:テレビ、ポット、冷蔵庫、洗濯機、レンジ、炊飯器 +αがあるかも(電気カーペットとか・・・)
この家電6点セットのみがある状態。
大きな規模の仮設住宅には集会場があるが、小規模の仮設には
【借り上げ仮設】
もともと使用していなかった市営住宅や損壊した空家を市が借り上げて、仮設住宅として使用している。
仮設6点セット:テレビ、ポット、冷蔵庫、洗濯機、レンジ、炊飯器
(布団、家具は全くない。)
【自宅避難者】
1階が損壊しているなかで、2階に住んでいる住民。支援が一番乏しい。
※たとえマンションに住んでいて1階が津波で被災したとしても2階以上の人は被災住宅とは認められず、医療費控除などは受けられない。
※特殊機能をもつ仮設住宅(予定)(石巻市全体として)
福祉応急仮設住宅 9×2棟(18名)
障害者応急仮設住宅 9×8棟(72名)
認知症応急仮設住宅 9×8棟(72名)
仮設住宅が建設できる場所:公共施設の土地(平地でなければ出来ない)→公園、学校のグラウンドなどがほとんど。つまり、子供の遊び場がない。
仮設住宅は抽選であり、もともとの住居の場所は全く考慮されていない。つまり、コミュニティーは分断されており、買い物や医療機関などへの利便性は全く考慮されていない。
仮設住宅に住んでいる(特に大規模な仮設住宅)はいろいろなイベント、支援の手が回りやすい。(ただし大規模仮設などは特にいろいろな人が訪問する。行政だけでなく、NPOなどのボランティア団体が声をかけて回る。一日5-6回トントンとドアを叩かれるよう。仮設住宅にはもちろん呼び鈴などはなく、ひどい団体はいきなりドアを開けて「こんにちわー」とか入る団体もあるらしく、プライバシーもあったものではない。仮設住宅への声かけ自体が良くも悪くもあるのも事実。)しかし小規模に点在している人は目が行き届きにくい。行政の健康推進課の見回り、見守り隊などがいる。(自宅避難、借り上げ住宅は取りのこされている)
※今まであった公園などは仮設住宅に使用されており、全体的な地盤沈下により道はかなりデコボコしている。運動するにも運動する場がなかなかなく、食生活も震災前とは変化している。
まとめ:仮設住宅に住む住民はコミュニティーを分断され、医療の継続性が難しい。自宅避難者、借り上げ住宅に住んでいる人々の生活は家の環境、プライバシーとしてはよいかもしれないが、様々な支援の手からかなり遠い。被災住宅に住む仮設住宅でない人たちへ支援は仮設住宅以上に重要性を感じた。
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(この情報は石巻の祐ホームクリニック事務長の園田さんの目も通しています。)
石巻の巨大仮設住宅群の一部