medicina 2011年12月号 (通常号) ( Vol.48 No.13) 今月の主題 “がん診療”を内科医が担う時代

medicinaって恥ずかしながら内科医の読む雑誌だと思っていました(というかそうでした)。
突然執筆依頼がやって来て、しかも「座談会も」。座談会に駆けつけて
いろいろとお話を伺ったら、なんと今回の責任編集の勝俣範之先生にずっとまえに、twitterで絡んだ事で,興味を持って頂いたとのことで、social network経由での仕事ゲット!でした。
座談会に先に呼ばれる利点は,そこで発言ができないと恥ずかしいので,その時点で文献を集めて,一通り勉強をしてしまうことです.執筆はあとまとめるだけ.

RT @Katsumata_Nori: 「がん」を日本の開業医はほとんど診ることができません。ちょっと風邪ひいただけでも、「わからないからがんセンターにみてもらいなさい」と言われます。

これについて絡んでしまったようです。
その経緯はここに。

特集号の目次はこちら
http://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=33918

座談会にも参加させて頂きました。

medicina 2011年12月号 (通常号) ( Vol.48 No.13)
今月の主題 “がん診療”を内科医が担う時代

■がん診療で期待される内科医の役割
家庭医が担うがん診療
岡田 唯男

■座談会
がん診療と内科医の役割 プライマリケアから抗がん剤治療,緩和ケアまで
勝俣 範之・岡田 唯男・高野 利実・木澤 義之

わが国ではもはやcommon diseaseといってよいほどになった“がん”は,患者を専門医,専門病院に送れば終わりという時代でなくなりつつあります.プライマリケア医,一般の内科医は,がん患者とどのように,どこまでかかわっていくことができるのでしょうか.本座談会では,家庭医,腫瘍内科医,緩和ケア医としてがん患者と深く接し,それぞれの立場でがん診療のあり方を探っておられる方々にお集まりいただきました.そして,どのような役割を担おうとしているのか苦労話を交えながらお話しいただき,がん診療の抱える問題点,一般内科医への助言をお聞かせいただきました.

“がん診療”を内科医が担う時代、というタイトルにも関わらず,家庭医としてお誘いを受け、
「家庭医が担うがん診療」というタイトルで書かせて頂きました。副題は外されてしまったのですが” cancer care by family physician across the lifespan” とつけていました.地域の家庭医ががん診療において担う役割についてあえて縦断的に切ったつもりです。

家庭医は当然,緩和ケア、在宅医療も担うケースが多いのですが,今回は分担執筆の中で「切り分け」られてしまったので、外来と入院,連携を中心に書いています。(まあ,全部書く,というのも結構な量ですし)

「がんプロ」という言葉で語られる がんプロフェッショナル養成プランはがんプロフェッショナルと言いながら治療の専門家のことを考えているようだし,
緩和ケアはPEACE projectがある.
しかし,予防,早期発見,について医師の研修が不十分だ,という声は上がらない.そして常に,「その道の専門家が足りない!」という話ばかりで,「非専門医にもレベルを上げてもらい担える部分は担ってもらわないと」という意見はなぜか出てこない.(そう.利権ですよね.)

自然と実践されている方にとっては当たり前のことも多いと思うのですが、できるだけ、文献を引きながら、時間軸にそってまとめています。みなさんに知って頂きたいキーワードはおそらく”がんサバイバー”でしょう。

早期発見、早期治療が進むことによって元気な「がん経験者」が多数いる時代になってきていますし,彼らもやはりコモンディジーズにはかかるのです.なのに,癌,というだけで,もしくは抗ガン剤治療をしている,というだけで,癌センターへ行ってください,となるのです.

まあこれ以上は繰り返しなので,ぜひ私の執筆と座談会を読んで頂ければと思います.

medicinaの恒例により,問題も一つ作らせて頂きました.webに挙げられているので引用は容認されるでしょう.

http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/mondai4813/

今月の主題

「理解のための27題」

問題2

がんと家庭医療/プライマリケアについて誤っているのはどれか.1つ選べ.

A:初期乳がんのがんサバイバーのケアで,家庭医によるフォローとがんセンターでのフォローには再発や死亡,QOLには差がない.
B:プライマリケアの現場で65~74歳男性における嚥下困難の患者が食道がんである可能性は約10人に1人である.
C:プライマリケアの現場において,最終受診からの期間が3年以上の場合,そうでない患者に比べてがんの診断がつく可能性は1.3倍である.
D:プライマリケアの現場で,女性における直腸出血の患者が大腸がある可能性は約50人に1人である.
E:糖尿病のある大腸がんの患者は,がんのない糖尿病患者に比べ糖尿病のコントロールが悪い.

正解は私の執筆の中に.

主張:全ての領域で「◯◯」は◯◯専門医が全て診るべき,は物理的に達成不可能.ジェネラリストにもできる部分はどんどんやってもらおう.という方向へ.

特に癌についてはできれば家庭医に診てもらいたい,家庭医もできれば診たいと考えているのに,ジェネラリストの能力不足(だけではないが)で,それが実現できていない,という事実があります.もっと勉強しなければなりません.看取りだけでなく,癌サバイバーの間もケアできるように.

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