日別アーカイブ: 5月 25, 2009

亀田ファミリークリニック館山の見学/実習を予定されている皆様へ

この記事は新型インフルエンザの蔓延のごく初期(その実態がまだ十分にわかっていなかった頃)に作成されたものです。
現在の見学,実習の歳の感染症対応方針は見学/実習のお申し込みを頂いた時点でご案内しております。最新の情報を参照ください。(2012/2/21追記)
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以下2009/5/25時点のまま
当院は見学、研修の方も多いので、既に見学が決定している皆様には以下の内容でご連絡させていただきました。改変、利用ご自由です。

亀田ファミリークリニック館山の見学/実習を予定されている皆様へ

当院、当プログラムの見学/実習をご希望いただきまして大変ありがとうございます。

一部の方から新型インフルエンザの関西方面での流行をふまえてお問い合わせをいただきましたので、現時点(2009年5月25日)での当院の方針を以下のようにさせていただきます。

現時点では、流行地域は限定されており、また南房総地域でも症例の発生をみておらず、一律に見学/実習の自粛は求めません。

A. 南房総で新型インフルエンザの流行が蔓延期に入るまで(地域発生初期)

1)流行地域でないところから見学/実習にこられる場合
どうぞ見学/実習にいらしてください。
ただし、公共交通機関での移動の際、乗り換えの際など(特に東京駅など)不特性多数の往来がある場所、咳やくしゃみをしている人の近く、新型インフルエンザ蔓延地域を経由する際はマスクなどの感染防御策をとってください。
ご自身が体調がすぐれない場合には新型インフルエンザかどうかによらず、無理をしないようにして、必要であれば日程の変更を検討ください。

2)流行地域から見学/実習に来られる場合
ご自身の症状がなければ見学/実習にいらしてください。見学/実習中は医療従事者として常時マスクの着用、適宜手あらいをお願いすることになります。
また見学/実習中に上気道症状や、発熱など新型インフルエンザを疑わせる症状が発生した場合はその時点で見学/実習の中止をお願いする場合があります。
出発前に上気道症状や、発熱など新型インフルエンザを疑わせる症状がある場合はその時点でご連絡をください。ケースバイケースで対応いたします。

B. 南房総で新型インフルエンザの流行が蔓延期の場合

当院でもたくさんの新型インフルエンザおよび疑い症例の診療をしていることが予想されます。また流行の拡大状況や住民の不安の程度によっては、新型インフルエンザおよびその疑い関連の患者さんばかりで職員もその対応に追われている可能性、さらには、職員の中でもある程度の人数が新型インフルエンザ感染に関連して出勤できない状況になっている可能性もあります。(つまりある意味非常時の体制なので日常的な我々の診療をお見せできないということです)
そういう時期に、一教育診療所がどのように対応しているかについて見ていただくことも未来の医療従事者にとっては貴重な勉強になる可能性はあります。ただし、多忙のため、平常時ほどの十分な対応ができないかもしれません。

1)流行地域でないところから見学/実習にこられる場合
見学の内容(上記B)について了承、かつ、ご自身がもしかしたら新型インフルエンザに感染する可能性、まだ流行していない地域にもち帰る可能性がゼロではないことを了承であれば、どうぞいらしてください。
ご自身が体調がすぐれない場合には新型インフルエンザかどうかによらず、無理をしないようにして、必要であれば日程の変更を検討ください。

2)流行地域から見学/実習に来られる場合
見学の内容(上記B)について了承であれば、おられる地域、南房総、全国での流行状況、自分のところにいるのとこちらに来るのとどちらが新型インフルエンザにかかりやすいかなどをふまえ、ケースバイケースで決定しましょう。数日前にご連絡をください。

大変な時期ではありますが、医療従事者にとっては大きな学びのチャンスでもあります。
ぜひ、ご自身でも、これを機会に勉強されることをおすすめいたします。
現時点では以下の文書が日本語では最も正確で包括的にまとまっていると思われます。

社団法人日本感染症学会緊急提言 「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」
http://www.kansensho.or.jp/news/090521soiv_teigen.pdf

ご自身で決断が難しい場合は遠慮なくご連絡をください。ケースバイケースで判断いたしましょう。

亀田ファミリークリニック館山/家庭医後期専門研修プログラム

岡田唯男
医局秘書 礒部
isobe.kfctikyoku◯gmail.com  (◯を@に変えて)
0470-20-5520

病歴と身体所見でここまでわかる! 総合医スキルアップセミナー ケースカンファレンス ケース 慢性腎臓病の管理目的で紹介された77歳男性

日経メディカルオンラインHPにて

病歴と身体所見でここまでわかる! 総合医スキルアップセミナー
ケースカンファレンス担当
4/19(日)
C&R グループビル2階大会議室 〒102-0083 東京都千代田区麹町二丁目10番9号
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/special/career/jamep/

の収録が公開されています。

ケース 慢性腎臓病の管理目的で紹介された77歳男性
【司会】亀田ファミリークリニック館山院長 岡田唯男氏
2009. 5. 15

医師限定で(無料登録必要)かつ

※2009年4月19日東京都内で収録
この映像は、医療の向上に役立てていただく目的で、
主催者の御厚意により、期間限定で配信しております。(5月28日まで)

とのことで、見られない方も多いと思うのですが、可能な方はどうぞ。

やっぱり自分の画像を見るのはかなりつらいです。(現実に直面しなければならないので)しかし学びは多いです。
できるだけ、「あれは仕込みでしょ」という印象を持たれるのをさけるために、私の教育カンファレンスは症例についてできるだけ事前の準備や打ち合わせをしないことにしているのですが、1時間と限られた時間で参加者の方に最大限の学びを得ていただく他めに、今回は少しだけ準備をしました。
ただ症例は、担当の西崎先生が自由に選ばれたケースです。ケースカンファレンスは症例を出してくださった人が最も多くの利益を得るべきと考えています。従って、その人が最も困っているケースがよいと思っています。
3年前までは最も苦手な分野の一つだった腎電解質(他にも苦手分野は多いのですが)。現在の仕事場で必要に迫られて勉強をしたため、最も得意な分野の一つになっています。偶然ですがその分野の症例を出していただき、家庭医的な視点としても、biomedicalな視点としてもそれなりに学ぶところが提供できたのではないかと思っています。

次回は7/26(日)です。