日別アーカイブ: 4月 4, 2013

態度(価値観)ってどうやって評価(判定)するの?


態度領域(情意領域)(≒価値観)の評価はどのように行うか? 言い換えると「xxxが大切であると認識している/xxxに重要性を置いている」と本当に感じているか、ということをどう判断するかという意味。

ある人が「満席の電車で妊婦さんや高齢者に席を譲ることが大切であると考えているかどうか」を判定する試験はどのように行えばよいだろうか? 以下の試験方法を考えてみよう。

質問紙もしくは口頭で(1〜3)
1)満席の電車で妊婦さんや高齢者に席を譲ることが大切である に対し、とてもそう思う、そう思う、そう思わない、全然そう思わないの選択肢で選んでもらう。
2)仮定のシナリオ「あなたは満員電車に座っています。弱々しい高齢者がのって来て座っているあなたの前に立っています。」を与え「あなたは席を譲るべきでしょうか?」 と問う。
3)2と同じシナリオを与え、「あなたはどうすべきでしょうか?」と問う。
実技で
4)模擬試験ステーションで電車の座席を用意して座らせ、満員であると仮定したシナリオを与え、役者さんに虚弱高齢者の演技ではいって来てもらい、「あなたのとるべき行動を実際に示して下さい」と告げる。
5)実際の満員電車に試験管が受験者とともに乗り込んで座り、その状況が生じるのを待ち、発生したら「どうします?」と問う。

さて、受験者が「心の底から」席を譲ることが当たり前、大切と感じているかどうかを適切に判断できるのはどの方法だろうか?
どれも不適切とするなら、どのようにすれば、適切に受験者の心の中(価値観)を判断できるだろうか?